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BLoQ管理会計 開発日誌

BLoQ管理会計 開発日誌 #7 人を動かすのは地位でも力でもなく「公正公平なルールと運営」——稲盛哲学に基づく予算とフェアな評価を実装するまで

こんにちは、Kakitsuです。「BLoQ管理会計」開発日誌の第7回です。前回は、経営者だけが見ていた数字を、現場のアメーバ長・スタッフにまで届けるところまでお話ししました。今回は、その数字に「目標」を持たせ、実績と並べて評価できるようにした、予算機能の実装についてお話しします。
「経営ごっこ遊び」のおもちゃを、おもちゃ屋出身の会計士が作っている
私はもともとおもちゃの企画をしていて、今は公認会計士・税理士としてBLoQ管理会計を作っています。この経歴を踏まえて自分の作っているものを一言で言うなら、BLoQ管理会計は「経営ごっこ遊び」のおもちゃです。ただし、おもちゃとして本気で遊べるものにするには、ルールが公正でなければなりません。ここで参考にしているのが、稲盛和夫氏の「全員参加経営」という考え方です。

稲盛和夫氏が提唱したアメーバ経営の核心は、人事権や地位、お金という「力」を背景に人を動かすことではなく、経営管理そのものを公正・公平なルールに基づいて運営される「ゲーム」や「スポーツ」のような形にし、各部門(ブロック=アメーバ)を数字で競わせて評価することにあります。誰が偉いか、誰に権限があるかではなく、決められたルールのもとで出した数字そのものが評価される。BLoQ管理会計は、この「ゲーム」を自分たちで裁くための道具であり、野球にたとえるなら、プレーそのものをするわけではなく、球場の得点板として、誰から見ても同じ数字を公正に映し出す役割を担っています。得点板が正確でなければ、どれだけ良いプレーをしても正当に評価されません。開発3〜4日目に取り組んだのは、この「得点板」に、比較すべき「目標」を持たせる作業でした。

目標がなければ、勝敗も強さも測れない

実績の数字だけを映しても、それが良いのか悪いのか、選手自身にもファンにも分かりません。野球のスコアボードに得点だけでなく回や球数が並ぶように、経営の得点板にも「目標に対してどうだったか」を映す必要があります。そこで、部門ごとに月次の予算を入力できるグリッド画面を実装しました。採算表と同じ大・中・小項目の階層で、12か月分と年間計、前年実績・増減率を並べて入力できるようにし、まだ入力がない部門には前年度の実績を自動で仮置きすることで、ゼロから数字を作る負担を減らしています。

「誰の判断か」を残す承認の仕組み

得点板が信頼されるためには、数字がどうやって決まったかという手続きも公正でなければなりません。予算はアメーバ長や管理者が入力・保存したあと「提出」し、管理者が「承認」して初めて確定する、というワークフローにしました。提出後はアメーバ長側では編集できなくなり、差し戻しや確定取消も含めてすべて監査ログに記録されます。誰か一人の思いつきで数字が動くのではなく、決められた手順を踏んだ数字だけが「確定予算」として得点板に載る——権力ではなくルールで運営する、という稲盛哲学をそのままワークフローに落とし込んだ形です。

実績と予算を並べ、達成率で映す——これが得点板

予算が確定したら、それを経営者・アメーバ長それぞれのダッシュボードと、部門ごとの月次推移画面に組み込みました。各部門の列を実績・予算・達成率の3つに分けて表示し、利益指標も同様に並べます。達成率は「実績÷予算×100%」というシンプルな計算ですが、これが並ぶことで、部門の規模や役職に関係なく、目標に対してどれだけの結果を出したかが一目で分かるようになります。地位でも声の大きさでもなく、この数字の並びこそが評価の土台になる——BLoQ管理会計が果たしたい「得点板」の役割は、ここでようやく形になりました。

残った宿題

予算実績データをExcelに出力する機能や、KPIサマリでの目標比表示、しきい値を割り込んだ際のアラート機能はまだこれからです。また、確定(承認済み)予算だけを比較対象にすべきか、下書き段階の予算も含めるべきかは、運用しながら検討していく予定です。

kakitsu.co.jp Kakitsu株式会社|セキュアAI環境構築・会計システム開発 Kakitsu株式会社は、セキュアなAI活用環境の構築と、会計・業務システムの開発を行う会社です。公認会計士とシステムエン 詳しく見る

次回予告
第8回では、開発の中でブランド名やロゴが二度変わった、その裏側についてお話しします。
(次回に続く)

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本連載はKakitsu株式会社(Kakitsu)が開発・運営しています。
Kakitsu株式会社 公式サイト: https://kakitsu.co.jp/

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