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BLoQ管理会計 開発日誌

BLoQ管理会計 開発日誌 #8 「得点板」自身の名前も、フェアでなければならない——ブランド名とロゴが二度変わった理由


こんにちは、Kakitsuです。「BLoQ管理会計」開発日誌の第8回です。前回は、BLoQ管理会計を「経営を映す得点板」にたとえ、地位でも力でもなく公正公平なルールと運営によって人を評価する仕組みについてお話ししました。今回は少し目線を変えて、その得点板自体の「名前」——ブランド名とロゴが、開発の中で二度変わった裏側についてお話しします。

得点板の名前が信用できなければ、数字も信用されない

前回、稲盛和夫氏の考え方に触れながら、BLoQ管理会計を野球の得点板にたとえました。ただ考えてみると、得点板そのものが「どこの誰が運営しているか分からない、いつ名前が変わるか分からない板」だったら、そこに映る数字を信用する気にはなれません。ゲームのルールが公正であることと同じくらい、そのルールを運営している主体が誰で、どんな名前を名乗っているかがはっきりしていることも、フェアな評価の土台になります。おもちゃ屋出身の会計士として作ってきたこのシステムも、開発が進む中で名前が二度、性質の違う理由で変わりました。

一度目——「嘉橘管理会計」から「BRIQ会計」、そして「BLoQ管理会計」へ

開発初期、システムの正式名称は自分の会社名にちなんだ「嘉橘管理会計」でした。ロゴを差し替え、タイトル表記を「BLoQ会計」へ変更。同じタイミングで、画面上の用語も「アメーバ」から「ブロック」へ一括で改称しています。稲盛和夫氏の言葉を借りた「アメーバ」というよりも、利益定義のメニューや様々な業種や経営者の志向に対応できるようにオリジナルな機能が豊富に盛り込まれており、自分が長年親しんできた積み木・ブロック遊びのイメージに寄せた呼び方のほうが、このシステムの「経営ごっこ遊びのおもちゃ」という性格に合っていると考えたためです。その後、正式名称は「BLoQ管理会計」に一本化し、画面表示・通知メール・環境変数の表示名までソース14ファイルを一括で書き換えました。

二度目——商標登録の都合で、729か所を一晩で書き換える

開発が進み、実際に商標登録を進める段階になって、コードの内部ではまだ「BRIQ」「ブリック」という表記が広く残っていることが分かりました。表向きの名前は「BLoQ管理会計」でも、変数名やコメント、ドキュメントの多くは開発初期の呼び名のまま。商標登録の都合で「BRIQ→BLoQ」「ブリック→ブロック」への統一が必要になり、ソース94ファイル・729か所(表記ゆれを含めるとさらに15か所)を一括で置換しました。

あえて触らなかった場所にこそ、フェアな運営の姿勢がある

この作業で難しかったのは、「どこを変えないか」の判断でした。適用済みのデータベースのマイグレーションファイルは、後から書き換えるとチェックサムが合わなくなり本番反映が止まってしまうため、コメントの文言だけでもあえて手を付けていません。通知の重複防止に使っているキーの文字列も、変更すると送信済みの通知が再送されるおそれがあるため、画面表示だけを「ブロック利益」に変え、内部の識別子はそのまま残しました。見た目の名前をそろえることと、システムの土台を壊さないことは別の話で、後者を優先する判断そのものが、裏側で数字を扱う者としての公正さだと思っています。

最後に、名前とロゴをもう一段そろえる

商標の都合での一括置換の翌日、正式名称の表記を「BLOQ」から「BLoQ」(3文字目のOを小文字に)へ統一し、ロゴも新しい素材に差し替えました。白背景をそのまま透過すると、ロゴの黒帯の中にある白文字まで透明になってしまう問題があったため、四辺から届く範囲だけを塗りつぶす方式で透過処理をしています。細かな見え方の違いですが、得点板の名前とマークが最後まで一貫していることも、フェアな運営の一部だと考えています。

残った宿題

ドメインを新しい表記に合わせるかどうかは、メール認証やfreee連携のリダイレクト設定をやり直す必要があるため、本番移行の前に判断する予定です。利用者が入力したデータの中に旧名称が残っていないかの確認も、まだこれからです。

次回予告
第9回では、一つのシステムを複数のお客様に届けるための、マルチテナント化の判断についてお話しします。
(次回に続く)

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本連載はKakitsu株式会社(Kakitsu)が開発・運営しています。
Kakitsu株式会社 公式サイト: https://kakitsu.co.jp/

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